業務用蓄電池に見る革新的な技術

業務用蓄電池にみるその性質

ひとえに業務用蓄電池といっても搭載される電池により分けられる。
まず、ナトリウム硫黄電池は、負極にナトリウム、正極に硫黄、そして電解溶液に酸化アルミを用いた電池である。
大容量向きで、約300度の運転温度を必要とするため、大規模電力貯蔵施設や電力負荷の軽減、バックアップ用電源として用途がある。
次にリチウムイオン電池は、負極に炭素、正極にリチウム含有の酸化金属、電解溶液に有機電解溶液を採用した電池であり、常温で作動することができ、他の電池と比較して長寿命である。
主な用途としては、携帯電話用のバッテリー、ハイブリットカーのバッテリーが挙げられるが、今後も大規模電力貯蔵施設など幅広いシーンでの使用が期待されている。
また、導入コストが現在高いのが課題である。
次にニッケル水素電池は、負極に水素吸収合金、正極にオキシ水酸化ニッケル、電解溶液にアルカリ水溶液を用いた電池であり、高出力と長寿命が特長として挙げられる。
用途としてはハイブリットカーや鉄道の電力として採用されている。
電力供給の安定化のためにもこれら業務用蓄電池の導入が今後、広がっていくと思われる。

業務用蓄電池の補助金制度について

2012年度から2年間実施する予定であった補助金制度が4ヶ月早く終了することが決定した。
この補助金制度はBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)やHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)とリチウムイオン電池を搭載した業務用蓄電池の普及を促す制度である。
補助金制度の期間短縮は9月18日に経済産業省より唐突に発表されたがこのことによるBEMS、HEMS及び蓄電池の普及促進の足かせになることが懸念されている。
BEMSは10月30日まで申請すれば補助金制度が適用されるが、HEMSと蓄電池については既に申請期限が終了している。
(9月30日まで)その一方で、経済産業省は2014年度の概算要求で同様の補助金制度を計画しているようだ。
その内容はBEMSを含めて事業所に導入する省エネ設備を対象とした700億円の「エネルギー使用合理化等事業者支援補助金制度」や業務用蓄電池の導入の際に補助を受けられる「定置型リチウムイオン蓄電池導入支援事業」に130億円の予算を盛り込む予定である。
業務用蓄電池に関する情報
今度の新支援制度には前回の補助制度の問題等が解決された上で立案された制度であると思われる。